コロナ対策│私たちが今すべきこと、考えるべきこと

時事ニュース
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2020年2月24日、厚生労働省が医学的見地から政府に対する助言を求めるものとして「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」が開催され、国民向けに正式な見解が示されました。
これは、国の見解と同意であろうと思われます。

少し難解な表現が使われていますので、私の考えも挟みながら、分かりやすく解説していきたいと思います。

結論│この2週間が感染の拡大を抑制できるか否かの瀬戸際であること

今、日本はどのような状況であるのか。 厚労省HPから次のような図が示されています。

図面の下側に現時点が示されていますね。

ここからピンクの線、つまり新型コロナウイルスに感染してしまう人が増えるかどうかは、この1~2週間にかかっているということです。

個人、企業などができうる感染拡大防止対策を講じて、感染拡大のスピードを少しでも遅くすることが、取り返しのつかない事態を回避する唯一の対策です。

複数の地域で感染が確認されていますが、今はまだ大規模な感染拡大が確認されているわけではないので、ここが踏ん張りどころ。

私たち個人、個人にできることには限界がありますが、まずは、不用意な外出を控えることが一番だと思います。

感染の拡大が見込まれるような、大勢の人が集まる場所やイベントなどへの参加は可能な限り控えるということです。

また、風邪の症状が現れた場合、コロナウイルスの感染を疑って病院に駆け込むのはよくありません。

まずもって知っておくべきこととして、現在、ウイルスに対して特に有効な治療薬(抗ウイルス薬)などはありません。

病院に行ったとしても、対症療法がなされるだけです。

ですが、だからといって病院に行ってはいけないということではありません。

症状を注意して確認しながら、適切なタイミングで医療機関を受診する必要があります。

でも、この見極めが難しいですよね。

私の勝手な解釈としては、風邪の症状が出れば、やはり医療機関(例えばかかりつけ医)には行くべきと思います。

ですが、急患センターなどへの受診は可能な限り控えるべきとは思います。
もっと重篤な患者さんが来ていることも想定されます。
医療は有限だということは頭にいれておく必要があります。

子どもさんなどは特に夜間に発熱することも多いと思いますので、やっぱり最後は適切なタイミングで医療機関を受診する判断力が必要です。

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小規模患者クラスター(集団)が次のクラスターを生まないように

厚生労働省がこの2週間が山場といった訳はこちらです。

クラスターをこれ以上増やさないように、できれば根絶やしできるように。
クラスターとは、「集団」という意味ですが、見えないウイルスを水際でなんとか抑え込むためには、新たなクラスターを作らせないことに尽きます。

そのためには、コロナウイルスの特徴をとらえて、国民すべてが適切な行動をすることが求められています。

国が求めていることはとても容易なことでもあります。

  • 感染の不安から適切な相談をせずに医療機関を受診しない
  • 適切な相談をせずに医療機関を受診しない
  • 感染しやすい環境に行くことを避ける
  • 手洗い、咳エチケット等の徹底

いかがですか?

そんなに難しいことを政府は求めていはいません。

例えば、すでに旅行の予定を入れてしまっている方、それは、本当に今行かなければならないものなのか、今一度検討する、ということが求められているのです。

今本当に行かなければならないコンサートですか。イベントですか。講習会ですか。
ビジネスでも同様です。今必要な出張なのか。

その当たりの見極めを冷静にする必要があります。

現在、新型コロナウイルス感染症について把握している事実

私を含め、このことが知りたいことですよね。

発表された内容を簡単にまとめると次のとおり。

  • 感染経路は飛沫感染、接触感染であり、空気感染は起きていない。
  • 多くの事例で感染者は周囲の人に殆ど感染されていない。
  • り患しても軽傷である場合が多く、治癒する例も多い。
  • 重症化するリスクが高いのは高齢者・基礎疾患者。
  • インフルエンザのような抗ウイルス薬がない。対症療法が中心。
  • 迅速診断用の簡易検査キットがない。さらにその数も少ない。

感染拡大防止策として発表されている事実

現時点で絶対的な感染拡大防止策が確立されているわけではありません。

国が進めているものは次のとおり。

  • 患者を把握した場合、保健所で積極的疫学調査の実施と濃厚接触者に対する健康観察、外出自粛の要請等。
  • 個々の患者発生をもとにクラスター(集団)が発生していることを把握するとともに、確認された患者クラスターに関係する施設の休業やイベントの自粛等の必要な対応を要請。
  • 高齢者施設等における施設内感染対策の徹底。
  • 公共交通機関、道の駅、その他の多数の人が集まる施設における感染対策の徹底。

さらに、医療提供体制の確保として、今後の取り組みは次のとおり。

  • 地域で患者数が大幅に増えた場合、外来の対応について一般の医療機関で診療時間や動線を区分した上で、感染を疑う患者を受け入れる。
  • 重症者を多数受け入れる見込みの感染症指定医療機関から順に帰国者・接触者外来を段階的に縮小する。
  • 風症状が軽度であれば、自宅での安静・療養を原則として状態が変化した場合に、相談センター又はかかりつけ医に相談した上で受診。
  • 医療機関は、患者の更なる増加やウイルスの特徴を踏まえた病床や人工呼吸器等の確保、地域の医療機関の役割分担など、適切な入院医療の提供体制を整備。
  • 院内感染対策の更なる徹底。
  • 高齢者施設等にといて、感染拡大防止を徹底し、重症化のおそれのある者については円滑に入院医療につなげる。

今の国内の状況はどうか

2月29日時点では217例の患者、22例の無症状病原体が確認されているようです。

患者報告数は、北海道、岩手県、栃木県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県、長野県、新潟県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、高知県、福岡県、熊本県、沖縄県の20都道府県。

段々と全国に拡大しています。

これから先、爆発的に全国に拡大することも十分に考えられます。
やっぱり、不要不急の外出を控えることが感染防止の一番の対策だと思いますので、人込みには立ち入らないようにすることがよいですね。

でも、十分な対策は重要ですが、恐れ過ぎないことも大事です。
経済活動が止まってしまっては、日本が倒れてしまいますので。

また、一部トイレットペーパーなどの紙製品の買い占めによる品不足が続いています。
節度ある行動を心掛けないと、本当に必要なところにいきわたらなくなります。

冷静な対応が求められます。

 

 

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