「子ども」と「SNS」のキーワードを見ると、「危険」や「制限する」などが連想されます。
本当にそうなのでしょうか。
私は子どもにツイッターをさせたいと思っています。
これからの時代、SNSなどのインターネットを活用したツールは留まることなく拡大されていく中、出来るだけ早くその流れに子どもを乗せてあげたいと思っています。
使用を制限するなんて、ちゃんちゃらおかしい。
使い方、使わせ方次第で、リスクは最小限に抑えられるのではないでしょうか。
そんな内容です。
SNSの今と昔
先日、大きなニュースになりました。
小学6年生の誘拐事件。
発端はSNS。
無事にご家庭に帰ることができたことは不幸中の幸いでしたが、一歩間違えば、取り返しのつかないことにもなっていた事件です。
ツイッターやFacebookに代表されるSNSは親世代である私たちが子どもの頃、ポケベルという通信機器が爆発的に流行したことが普及の先駆けだったように思います。
あの、公衆電話等から文字をポケベルに送れるという画期的な発想が、子ども達に大いにウケて、学校周辺の公衆電話に休み時間や放課後になると行列ができるという、そんな時代でした。
今、小学生のうちからスマホを持つ時代です。
当然、スマホを持つと、ゲームだけでなくラインやFacebookなどのSNSと言われる楽しいツールを使い始めます。
中学生でラインを使っていない人は相当少ないのではないでしょうか。
そういう時代にあります。
もの凄いスピードで時代は変わっているということ、親は知っていますか?
「子どものSNS利用を制限すべき」は最善の策か?
SNSによる犯罪やいじめなどは、日夜メディアで見ない日はないですね。
それこそ、事件とまではなっていなくても、子どもが通う中学校内でSNSが問題となって学年集会が開かれたり、部活やクラス内でのグループラインで子ども間のトラブルが発生したりなんて日常茶飯事です。
親の間では、「SNS=怖い」が定着しているのではないでしょうか。
事件が起きる度、「子どものSNSの利用を制限すべき」等の情報が流れてきます。
それも一つの解決策なのかもしれません。
でも、私は最善の策であるとは思いません。
年頃の子に、有害だからSNSを使っちゃいけませんよ!?なんて通じると思いますか?
仮に大人しく、従わせたとしても、必ずどこかで爆発するときが来ると思います。
そもそも、私は、地球のあらゆるところでインターネットは活用され、日々新しいものが生まれる時代に「制限」なんてすることが得策だなんて思いません。
むしろ我が子には、世界とつながれるツールをどんどん利用し、利用する側から利用させる側に回ってほしい。
新しい何かを生み出す側に立ってほしいと願います。
確かに、成長段階であるがゆえに、十分な知識や判断力などが不足している部分があるのも事実。
「親のある程度の監視下の元、SNSを積極活用させる」ことが一番の良策だと考えます。
子どもへのSNSを使わせる上で重要なこと
親はSNSを理解しているの?
結局、犯罪に巻き込まれた多くの子どもの両親は、子どもがSNSにはまっていく様をどのように眺めていたのでしょうか。それとも関わっていたのでしょうか。
例えば、目の前でどもがSNSを使って知らない人とDMでやり取りをしていたら、どうしますか?
止めますよね?
- 悪いことや間違ったことをしていることに親が気付く
- 悪いことや間違ったことだと教える
これだけです。
この2点のことができるだけで、多くの不幸な事件は止められたはずなんですよね。
それができないのは何故か。
「子どもが何をしているのか親が全く知らなかった」からです。
または、「子どもが何をしているか親が把握しようとしなかった」=放置
子どもにスマホというツールを与えて、親より知識を持ってしまったら、正直終わりですよ。
子どもは親に相談しなくなり、親に隠れてしてもよい環境を与えてしまうだけです。
そして、トラブルに巻き込まれても、親に言っても分かってくれないと思いますよね。
そうじゃなくて、常に、子どもより親は熟知していないといけないはずです。
子どもをほったらかしておくためにツールを渡すのでは、ダメなんですよね。
親も子供がしようとしていることを理解して、できれば一緒にやってみることが大事。
子どもにツイッターをさせるのであれば、親もツイッターをはじめればいいのです。
一緒に覚えて、子どもの世界観を広げることができるなんてハッピーだと思います。
SNSのどこに危険が潜んでいるか親が理解しているか?
SNSを利用するに当たって、何が危険なんでしょう。
刻々と新しいことが生まれてきている現状で、「これだけ気を付ければ安全」だなんてものはありません。
でも、危険を与えるのは、同じ「人間」なんですよね。
今回のSNSの誘拐事件も、構図は次のパターンですよね。
- 小学生の子どもは学校生活が嫌になる。遊んでも楽しくない。
- SNSを使って不満や悩みを聞いてくれる人を探す。
- 他人である大人が、優しくその子に近づき、家を出ればよいと誘惑する。
- オンラインの関係からオフラインの関係へ。
- 連れ去り、監禁。
ほとんど、事件に巻き込まれるパターンはこのような形ではないでしょうか。
これがネット上のゲームの中での話であってもそうだと思います。
結局は、悪意を持った大人は、十分に判断力を持たない子どもをそそのかし、連れ去る。
このような危険が潜んでいることをしっかりと親も子供も理解しておく必要があります。
ツイッターを使わせて子どもに何をさせるのか
私は子どもに「ツイッターをやってみたらどうだろうか。」と提案しています。
でも、何のためにはじめてはどうかといった目的なんて話していません。
基本的なアカウントの取り方やツイートの仕方、リツイートの仕方、フォローの仕組みなど、を教えたいとは思いますが、それ以降は、自由にどうぞというつもりです。
きっとすぐに理解して、自分の世界感を広げてくれるものと思います。
子どもが、タブレットやスマホ一つで世界とつながれるって、とっても素敵だと思いませんか。
好きなアーティストとつながってもいいと思いますし、好きな趣味と合う人とつながってもいい。美しい写真や面白い動画などをひたすら見たっていいんです。
そこから、なにがしかの刺激を受けて、感化されればシメタものです。
いつか、「受ける」側から「与える側」に変わることを願うだけ。
そうは言っても心配はあるので、ルールを作りますよ
結局、親と子どもの契約なんですよね。
契約というと難しい話に聞こえるかもしれませんが、約束です。
何事もルールに基づいて実行されますので、子どもとその当たりのルールを取り決めておくと後々トラブルに巻き込まれることは少ないと思っています。
我が家のツイッターをさせる上での最低限のルール
- 使用時間を守る(夜10時以降アプリは開かない、など)
- 発信、受信、コメント等は自由にして結構。ただし、DM等で知らない人と個人間でメッセージのやり取りはNG。
- トラブル、心配事が発生したらすぐに相談すること。
- アプリのダウンロードは勝手にしない。許可を得ればOK。
- ツイッターで知り合った人と親に隠れて実社会で会うことはNG。
- 顔出しはNG。写真は個人や場所、友人等の特定できるもののUPはNG。その他はOK。
- 誹謗、中傷、言葉遣いは十分に注意をすること。
- 以上、守れない場合はアカウントを無断で削除する。
このようなルールを考えています。
もちろん、ルールは書き換わりますし、緩和されることもあるでしょう。
でも、そう無理を言っているのではなく、あくまでも自己防衛の範疇なので、子どもも分かってくれると思います。
SNSはそれでも危険でしょうか
出来る限りのフォローをしながら子どもにツイッターを使わせたいと思っています。
SNSには危険やリスクがある。
そこを承知したうえで、子どもに世界とつながるツールを使わせたいと思います。
学校であった面白いことや、勉強に見つけた新たな発見、普段考えている何気ない事、そんなことを中学生らしく発信できるのですから、楽しくないはずはないですよね。
私も子どもをフォローして、日々の動向をニヤニヤしながら見守りたいと思います。
おわり。
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