小学生中学年から、早期の外国語学習が開始され2年目。
日本に普通に暮らして、普段の生活の中で英会話が使われる機会はとても少ないですが、将来に向けて英語力を高めるために、今何をしておくべきなのか、今の教育の何が足りないのか、書き進めていきます。
今、英語学習に重きをおかれる理由は?
小学学習の中で英語に重きをおかれはじめています。
その理由はいかに。
国が目指す英語学習に対する考え方
小学生活の限られた時間の中で、何を重点的に学習を進めるかということはとても大事です。
文部科学省では、子ども一人一人が将来、日本だけでなく世界で活躍できる人材を養成するため、様々な審議が行われています。
その中でも、昨今、インターネットの急速な進展によって、外国語のコミュニケーション能力は、生涯の中で様々な場面で必要となることを想定して、小学生という早い時期から学ぶように必修科目として決定されています。
小学生中学年の間に次の資質を重点的に学ぶことが決定されました。
- (英語を)聞くこと
- (英語を)話すこと(やり取り)
- (英語を)話すこと(発表)
そして、小学生高学年で
- (英語を)読むこと
- (英語を)書くこと
この5つの領域の学習を進めることとされています。
少し硬いお話ですが、大きな意味での指針としては、誰もが納得しやすく、そのとおりだと思えますね。
英語はどこで活用される?
では、小学生中学年から開始した英語はどこで活用されるのでしょうか。
毎日、日本人と日本語を使ってコミュニケーションを行い、日本語の書き物を読むという、日常生活の中では英語に触れる機会はほとんど訪れないですよね。
近い将来でいうと、テストなどにより英語の実力が試される機会が訪れます。中学生になると英語検定の取得や、TOEICなどの英語コミュニケーション能力を評価するプログラムを受けることも考えるでしょう。
大人になって役に立つことはあるの?
なんのための英語学習なのかと考えることもあるかもしれません。
◯学習のための学習となっていないか。
◯将来使わないことを前提に学習していないか。
この当たりが、ポイントになるように思います。
小学三年生からの英語は早いのか、遅いのか?
英語を学習するタイミングはいつからが良いのか。
そもそも他の教科をしっかり学習時間を割り当てて、将来使うかどうかわからない英語の時間を割り当てることが必要なのか。
それぞれ考え方があると思います。
確かにグローバルな世界対応するため、英語という世界で通用する言語を理解することは重要です。
これは英語の読み書きができ、英会話ができての話しであることが前提となります。
英会話などの習得を行うために小学3年生から英語を集中して覚えていくのであれば有効なんですよね。
しかし、今の教育体制で英語を喋られる人材が育っているか、疑問も多いです。
どのような学習が行われるのか?
小学校では相変わらず、ローマ字から習得が始まります。
これでは英語の発音を理解することすらできないです。
いわゆる日本語英語を習得したとしても、試験対策や日本人との英語のやりとりにしか使えないもので、本当の意味のグローバルな場面での活用には不向きな仕組みです。
唯一助けとなるのは、「ALT(外国語指導助手)」を活用した制度です。
これは実際に外国人講師による小学校の授業への参加です。
子どもにとって何が必要かは明白で、外国人とのできる限り多くの時間の触れ合いが重要です。
一緒に過ごす時間が増えるほどに英語や英文化についても理解していきます。
その点、学校の型にハマった学習を押し付けないように、ALTによる自由闊達な授業が望まれます。
小学三年生から開始したのでは遅い?
英語の授業が小学3年生からはじまりましたが、それで良いのかという問題はあります。
英語の発音や口の動き方については、幼児期のできるだけ早い時期から学習する方が良いといわれており、文字を見て覚えていくのではなく、耳で聞いて覚えていくことが良いです。
幼児期から英語に親しむ習慣があると理想ですが、今の制度化ではすべての子ども達に英会話というのは難しいのが現実です。
学校学習以外でどのような英語学習を進めると良いのか!
近年、幼稚園においてもオプションで英会話を習得できるプログラムが整備されている例が増えています。
このようなプログラムに参加しない手はありません。
早い時期から英語に触れることができれば、それだけ早い段階で英語の習得が可能であります。
幼児期の間に英語特有の発音や口の動きを耳で理解させることが大事です。
外国人講師から直接学ぶ機会を設定する
英語の発音や文化を学ぶには、外国人から直接学ぶことが一番の近道です。
ネイティブな発音を普段から耳にする機会を子どもに与えたいところ。
繰り返しとなりますが、日本人による日本語英語を習得しても、試験勉強にしか使えず、将来、国が考えるグローバルな人材を育てることにはなりません。
この点に日本の英語教育の矛盾があるんですよね。
指導者を育成することが決定的に遅れています。
むしろ英語教育はすべてオンラインとして、外国人から英会話を学ぶ方が子どもにとっては得るものは多いのではないかとさえ思います。
外国人から学ぶスタイルを取り入れたスクールに入校
現状、なかなか英会話を公教育で学ぶことは難しいので、英会話スクールへの入校やしっかりとした英語学習のできる塾に参加することが大事になります。
外国人が講師人に参加している英会話スクールに通うと、英文化から教えられます。
英文化から入ると、子どもは興味関心が強く、さらに英語について学びたいという姿勢で取り組みを進めるので、英語の習得するモチベーションが維持されやすいです。
また、外国人と接する機会が増えることで、思考が柔軟になって多様性を受け入れる情操教育にもつながることが期待できます。
将来、海外に留学したいと考えたり、世界をまたにかけた仕事に従事したいと思うような、様々な副次効果も期待できるのではないでしょうか。
英語検定は大事だけど、英語圏の文化を合わせて“英語”が好きになれる活動を
最後に、中学生の頃から多くの子ども達が取り組む英語検定について。
英語検定を取得したいのに、英会話ばかりに通っても意味がないのではないかとの意見もあります。
我が子の実体験としても思いますが、英会話スクールの講師人ももちろん英語検定を重視している例が多いです。
それだけ需要があるのだと思います。
多くの英会話スクールでは、相談すると英語検定の対策についても真剣に取り組んでくれますし、体制もとってくれます。
子どもへの英語教育の上では、まず第一に興味を抱かせること、英語を好きにさせること、これが重要です。
その英語が好きという気持ちから、どんどん貪欲に英語を吸収していく意識が芽生えるのです。
嫌々英語の単語や文法を覚えるだけでは、将来にも通じないし、英語も嫌いになってしまいます。
子どもが没頭するほどまでに英語を好きにさせる環境を整えるのが親の仕事です。
あなたの英語教育の考え方の参考になれば幸いです。
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